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国内プロ野球 コラム ひろかずの球心を突く

第7回 改めて 野球の大きさ 思い知る

 いや~、凄い大型契約になりましたね、松坂大輔は。6年5200万ドル、61億円ですか。しかし、一件落着したとは言え、一時はヒヤヒヤしましたよ。我々からすれば、早く松坂にはスッキリしてもらって、あの松坂スマイルを見せてもらいたかったんですが、どうも代理人のスコット・ボラス氏が良くない。松坂大輔という選手にあれほどの価値を認めてもらうのは嬉しい限りなんですが、こんなにこじれてしまっては、松坂がお金にこだわっているように見えてしまうじゃないですか。こういう問題は松坂の人間性に合わないし、早くメジャーリーガー松坂を見たいという人たちも、やきもきしたでしょう。これが、情で動く日本の人間社会と、アメリカの契約社会の違いなんでしょうか? おっと、こういう事を書くつもりじゃなかったんです。というわけで、本題に入らせてもらいます。

 今年のプロ野球、一年間の締めとして、やはり巨人に触れておかなくてはならないでしょう。今年の巨人は、前半戦こそ快走していましたが、ケガ人が続出する不運もあり、一時は最下位にまで落ちる大不振。ドラフトでは、育成選手7人を含めた16人を指名して話題になりました。私が「プロ野球ニュース」でお世話になっている佐々木信也さんが、新聞で見つけてきたという川柳に、「子育ても介護もしないジャイアンツ」というものがあったんですが、こういう今までの姿勢を反省してのドラフトだったのかな、と思いました。育成選手だけで作る「フレッシュリーグ」という構想もあるそうですし、これからの巨人の展望を見せるドラフトでした。

 しかし一方で、勝つために、球界を引っ張るために、FAの補強も例年通りに行いました。日本ハムから小笠原道大、横浜から門倉健。それにトレードで、オリックスから谷佳知ですか。勝利に結びつく戦力を整えなければならないジャイアンツの使命と、一方で次代のスターを自前で育てていかなければという反省。この二つの上に立っているのが、今の原監督の使命です。

 原監督も、長期政権で任せてもらえればどっしりとしたチーム作りに専念できるんでしょうけれど、一年一年が勝負ですから、補強もせざるを得ない。難しい立場ですね。

 その原監督に、阿部慎之助をキャプテンに任命したことについて、高橋由伸じゃないの、と聞いてみたところ、原監督が言うには、敢えて高橋由伸にはしなかったそうです。阿部慎之助なら、チームを背負い込んで重責も跳ね返すことができる。同時に、由伸には「何でオレじゃないんだ」と奮起してほしい、重責を負わせないで本来の由伸をもう一度取り戻してほしい、そういう狙いなんだそうです。

 しかし小耳に挟んだところによると、複数年契約をなるべく認めないようにしている球団が小笠原を巨額の契約で獲得したということで、選手たちも不満に思っている面があるようです。だけど、そこをこらえてチームが一つにならないと。小笠原を暖かく迎えて、チームに溶け込ませて、それで一丸となる生え抜きの寛容な態度が必要です。

 今年のジャイアンツのゲームを見てますと、二岡と阿部以外はみ~んなヨソから来た選手、なんてこともありました。ヨソから獲った選手たちをただ並べているだけでは、チームは成り立ちません。一丸となって、血の通うチーム作りを、使ったお金を生きたお金にするチーム作りを見せてほしいものです。由伸が、何番なのか、どこを守るのかもコロコロ変わって、色々動かされて、よくわからない中でケガをしてしまいました。本来なら、高橋由伸という選手は、チーム事情で動かされるような選手じゃないんです。こういう迷走が、生え抜きの意欲を失わせたのも事実でしょう。

 生え抜きの不平不満を取り除き、生え抜きと外様が一体感を得たチーム作りができたときには、シーズンオフにもゴタゴタしない、どっしりとしたジャイアンツが見られるんでは? 阪神や中日を見てください。阪神は井川のポスティングこそありましたけど、チームがゴタついたりはしてません。中日もそう。こういう落ち着きが出てきて初めて、ジャイアンツも強豪に戻れるんではないでしょうか。

 ガンバレ! 原ジャイアンツ! 育め! ジャイアンツ愛! “愛”かァ~……いい響きだ。

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プロ野球 試合予定・速報

セリーグ公式戦 9月30日

ヤクルト 8-0 広 島
試合終了
横 浜 0-3 巨 人
試合終了
阪 神 - 中 日
試合中止

パリーグ公式戦 9月30日

楽 天 15-5 ソフトバンク
試合終了

プロ野球 順位表

セ・リーグ 順位表 9月30日

  勝率
阪 神 136 80 54 2 .597 M7
巨 人 138 80 55 3 .593 0.5
中 日 137 67 65 5 .508 12
広 島 139 67 67 5 .500 13
ヤクルト 133 60 70 3 .462 18
横 浜 133 43 88 2 .328 35.5

パ・リーグ 順位表 9月30日

  勝率
西 武 142 75 63 4 .543 -
オリックス 143 74 68 1 .521 3
日本ハム 143 72 69 2 .511 4.5
ロッテ 141 71 69 1 .507 5
楽 天 137 62 72 3 .463 11
ソフトバンク 140 63 74 3 .460 11.5

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