今年のセ・リーグ、いつになく盛り上がっています。その混戦を演出しているのは、そう、横浜ベイスターズです! 横浜は去年と比べてメンバーが大きく変わったわけではありません。では、なぜ今年は強いのか、何が変わったのか……。それは、みんなで一つになって戦おうという意識を作った首脳陣です。
今季から就任した大矢監督は、秋季キャンプから精力的に動いておられました。監督自らミットとノックバットを持ち、ある時は部屋で、またある時はミットで、バットで、選手たちと会話してきたのです。それにしても、こんなに早く成果が出るとは……。
5月10日に、神宮球場で大矢監督と少しの間話すことができました。「いい感じですね?」と問うと、大矢監督の第一声は「仁志の加入が大きい」というものでした。「本当にゲームを引っ張ってくれている」と、大きく評価されていました。
大矢監督の選手起用の方針は徹底しています。ベテランから若手まで分け隔てなく起用し、競争意識を植え付けました。チームの顔である石井琢朗でさえ、膝を手術したという事情はあるにせよ、成績が伴わなければベンチです。期待されていた若手の吉村も、結果が残らなければ使わない。その代わりに、他の選手にチャンスを与える。鈴木尚は監督の期待に応えて、見事復活しました。鈴木尚は、大矢監督に「一生懸命やるから見てて下さい」と言ったそうです。それに対して大矢監督は、「おれは死ぬ気でやるから見ていろ」と返したとか。今見ると、鈴木尚の活躍は一生懸命さを通り越しています。
鈴木尚も少しケガをした時期がありましたが、佐伯がスタメンで出場して、すぐに結果を出しました。石井琢朗がスタメンを外れていた間は、種田が穴を埋めましたね。11日の広島戦での代打3ランも見事でした。本当に、選手たちが監督の起用に応えています。これは、「自分の出番が必ず来る」と信じて、準備をしていたからこそできたことなんです。ベテランたちが首脳陣と十分にコミュニケーションできているから、出番を信じて準備ができるんです。
投手陣に目を向けますと、エース三浦が今ひとつの調子ですが、移籍してきた寺原がそれを補っています。寺原は既に4勝。自己最多の7勝を確実に上回るだろうというピッチングを見せてくれています。横浜の水に早く慣れたということでしょう。
中継ぎに回した那須野も徐々に変わってきました。一球一球への意識が変わってきた、という印象を強く受けます。木塚もボールが甦ってきています。選手は変わっていませんけど、気持ちが変わり、それでチームも変わっていくという過程がよくわかります。
試合前の練習を見ても、チームの変化を強く感じます。とにかく、しっかり練習している。セ・リーグの中で、一番ボールが動いているんじゃないでしょうか。試合のための練習、そして、この先を見据えた練習ができています。生きたノックの数が多いです。大矢監督も、ミットを持ってよく練習を見ています。解説陣とのんびり話し込んでいる姿なんて全くありません。試合前から、チームを育てる、作る、勝たせるという姿勢があります。選手もそれがわかっていますから、よく練習する。そういう所でも意識変化があるんではないでしょうか。
こういうことを書いてはいけないのかもしれませんけど? 私が思うに、ベイスターズの結束力が一段と強まったのは、4月19日のヤクルト戦、神宮でのゲームからです。デッドボールの応酬になったゲームで、大差にも関わらず横浜が盗塁をしたということで、古田監督が「何で走るんだ」と激怒し、両チーム入り乱れての小競り合いになりました。大矢監督も珍しく形相を変えて食ってかかったんですが、そこで何と、普段なら乱闘の先頭に立ちかねない佐伯が大矢監督を抱きかかえて守ったんです。この監督を退場させてはいけないという、佐伯の気持ちが現れていました。ここからチームが一丸になりました。
もう一つ、那須野の契約金超過問題。この問題、10年間チームを離れていた大矢監督にとっては全く与り知らない問題です。それでも大矢監督は、坊主頭にして現場の責任者としての責任を示しました。この潔さ。これを見て、選手たちが何も感じないはずがないんです。「この監督のために」と感じたはずです。
現在のセ・リーグ、前評判の高かった阪神が苦しんでいます。阪神がいつ復調するかわかりませんが、このまま行けば秋のクライマックスシリーズに進出するのは、巨人、中日、そして横浜?! まだまだ気は早いでしょうけど、その可能性は十分にあると思います。
う~ん、今から順位予想を変えてもいいのかなァ……。
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プロ野球 試合予定・速報
セリーグ公式戦 10月6日
| ヤクルト | 3-1 | 阪 神 |
| 試合終了 | ||
| 横 浜 | 2-1 | 広 島 |
| 試合終了 | ||
パリーグ公式戦 10月6日
| 楽 天 | 1-4 | ソフトバンク |
| 試合終了 | ||
プロ野球 順位表
セ・リーグ 順位表 10月6日
| 試 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 巨 人 | 140 | 81 | 56 | 3 | .591 | - |
| 阪 神 | 140 | 81 | 56 | 3 | .591 | - |
| 中 日 | 142 | 71 | 66 | 5 | .518 | 10 |
| 広 島 | 144 | 69 | 70 | 5 | .496 | 13 |
| ヤクルト | 139 | 63 | 72 | 4 | .467 | 17 |
| 横 浜 | 139 | 45 | 92 | 2 | .328 | 36 |
パ・リーグ 順位表 10月6日
| 試 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 西 武 | 144 | 76 | 64 | 4 | .543 | - |
| オリックス | 144 | 75 | 68 | 1 | .524 | 2.5 |
| 日本ハム | 144 | 73 | 69 | 2 | .514 | 4 |
| ロッテ | 144 | 73 | 70 | 1 | .510 | 4.5 |
| ソフトバンク | 143 | 64 | 76 | 3 | .457 | 12 |
| 楽 天 | 143 | 64 | 76 | 3 | .457 | 12 |
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