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国内プロ野球 コラム モノが違いますね

第10回 球春到来!

 センバツ高校野球、パ・リーグ、そしてセ・リーグ。続々と開幕しますね。いよいよ球春到来という感じになりました。今年の甲子園にも、大阪桐蔭の中田翔というとんでもない怪物が登場します。プロ野球の開幕も楽しみですけど、このセンバツも見逃せませんよ。

 前にもお話ししましたけど、その世代で圧倒的な実力を持った選手がいる限り、他のチームの選手たちはそれを乗り越えなければなりませんから、どんどんその世代の実力が上がっていくんですね。

 私事になりますけど、私の時代の怪物と言えば、何といっても作新学院の江川卓でした。私たちの広島商業は準決勝で幸運にも作新学院を破り、決勝では横浜高校に負けてしまったんですが、やはり江川を打たない限り夏の優勝はないということで、本気で練習に取り組みましたよ。タイヤを引いて走ったり、近くの鉄工所で鉄バットを貰ったりしましてね、それを振って鍛えました。メシもよく食いまして、随分パワーがつきました。その甲斐あって、夏の甲子園で優勝することができたんです。

 今年のセンバツに出る選手たちも、何とか中田を攻略しようと必死に練習してるでしょう。甲子園を目指そう、甲子園で優勝しよう、という人たちにとって、私の経験が参考になってくれれば幸いです。

 どの高校が有力かという話をしますと、私は地元の広島代表、広陵に期待しています。初戦の相手は大会ナンバー右腕と評判の唐川侑己くん擁する成田ですけど、広陵のエースである野村祐輔くん、彼も素晴らしいですよ。スライダーなんか、田中くんに匹敵しますから。是非、野村くんにも注目してください。

 さて、今年のプロ野球についてもお話ししましょう。まず、パ・リーグは1位がソフトバンク! 次いで、ロッテ、西武、日本ハム、楽天、オリックス。次にセ・リーグは、1位がズバリ巨人です。続くのは阪神、広島、中日、ヤクルト、そして横浜。

 パ・リーグはソフトバンクが抜けています。斉藤・和田・新垣・杉内という四本柱はとにかく強固ですし、特に和田が今年はメチャメチャいいんです。その上、今年は小久保と多村が加わりました。本当に強いですよ。

 ロッテも投手陣が良く、得点力に悩んでいたという点がソフトバンクと一緒です。今年はズレータが加わり、得点力が飛躍的に上がったという印象ですね。西武は守護神の小野寺が一本立ちしたという点が何よりも大きいんですが、このチームはとにかくしぶといですからね。松坂の穴はそう埋まるものではありませんけど、西武はこれまでも松井稼頭央や豊田の穴を埋めてきた実績がありますから、侮れません。

 日本ハムは去年の疲れが心配です。私も経験がありますが、優勝の翌年というのは見えない疲れが溜まっているものです。ここ数年連覇しているチームがないというのも、その証拠ですよ。それに、何と言っても小笠原と新庄の柱二本が抜けたのは大きいです。戦力的に誰かがカバーするとしても、誰がチームをまとめるのかという問題がありますからね。

 次はセ・リーグですけど、中日が4位という予想はビックリする方も多いかもしれません。まあ聞いてください。古い話ですが、99年に中日がセ・リーグで優勝した時に、レオ・ゴメスという素晴らしいバッターがいました。しかし彼は日本シリーズで完全に封じ込まれてしまって、チームも当時のダイエーに1勝4敗で敗れてしまうんですね。そして翌年、私は広島の監督をやらせてもらったんですけど、とにかくゴメスを抑えろと指示したんです。ネイサン・ミンチーという素晴らしいピッチャーがおりまして、彼はゴメスによう打たれたんですけど、ミンチー以外はかなり抑えましたよ。それで、広島は中日に勝ち越しました。同様に、ゴメスを抑えた巨人は18勝9敗と大きく勝ち越しまして、それでその年のペナントを持っていかれたんです。

 カンのいい人はもうわかると思いますけど、中日の4番・ウッズは去年の日本シリーズでホームランも打点もゼロです。日本ハム投手陣のウッズへの攻めを参考に、セ・リーグ各チームがウッズ封じに乗り出せば、ウッズといえども打てなくなるし、中日も浮上できなくなるんです。福留がいくら凄いと言っても、一人だけでは点は取れません。ウッズがいてこその福留、中日なんです。そういうわけで、中日が4位まで落ちる可能性はあるぞと私は言うわけです。

 巨人が1位というのも大胆予想かもしれませんね。しかし、今年の補強は今までのチームになかったものをもたらしていますよ。小笠原、谷、ゴンザレスという3人は実績充分。特に小笠原は体も強く、ケガ人に苦しんでいる今の巨人には大変心強い存在です。それに、巨人は元々地力のあるチームですからね。

 上原の離脱は痛いです。彼の使い方も考えなくてはいけない時期に来ているかもしれません。もうかつての完投能力はなくなってますし、球種も少ない。でも、確かにモノは違うんです。そこで、上原を最大限に活かす方法なんですが、私は藤川球児のように1イニング限定で使ったらどうかと思います。あれだけのコントロールとフォークを持っている上原ですから、1イニング限定では打てませんよ。過去の大エースと呼ばれる人たちも、多くの人たちがクローザーを経験しています。私がかつて受けた中でも、大野豊、小林聖始、そして津田恒美と、絶対的な力を持ったクローザーがいました。上原にも、彼らに並ぶ力があるんですから、クローザーもできると思います。

 広島に関しましては、ほとんどの人が5位か6位と思っているでしょう。実は私もそう思います。でも待って下さい! 今年はちょっと違うんです。エース黒田の残留で、いま広島の街は盛り上がっています。広島初優勝の昭和50年もそうでしたけど、広島の街が盛り上がるとカープというチームはとんでもない力を発揮するんです。ひょっとするとひょっとしますよ。

 さて、どうなるんでしょうね。ソフトバンクは本当に強いのか? 広島は躍進するのか? 楽しみにしたいと思います。

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プロ野球 試合予定・速報

セリーグ公式戦 9月30日

ヤクルト 8-0 広 島
試合終了
横 浜 0-3 巨 人
試合終了
阪 神 - 中 日
試合中止

パリーグ公式戦 9月30日

楽 天 15-5 ソフトバンク
試合終了

プロ野球 順位表

セ・リーグ 順位表 9月30日

  勝率
阪 神 136 80 54 2 .597 M7
巨 人 138 80 55 3 .593 0.5
中 日 137 67 65 5 .508 12
広 島 139 67 67 5 .500 13
ヤクルト 133 60 70 3 .462 18
横 浜 133 43 88 2 .328 35.5

パ・リーグ 順位表 9月30日

  勝率
西 武 142 75 63 4 .543 -
オリックス 143 74 68 1 .521 3
日本ハム 143 72 69 2 .511 4.5
ロッテ 141 71 69 1 .507 5
楽 天 137 62 72 3 .463 11
ソフトバンク 140 63 74 3 .460 11.5

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