注目情報

ゴルフ コラム

母の死を乗り越えた韓国ツアー賞金女王が、国内初参戦で初V

 弱冠19歳の韓国ツアー賞金女王の申智愛(韓)が国内初参戦で逆転優勝を飾った。

 国内女子ツアーのヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップで横峯さくらとの4ホールに渡るプレーオフの末、勝利をつかんだ申。申し訳なさそうに肩をすくめ、「信じられません。勝つのは横峯さんだと思っていましたから…」と、相手のミスで転がり込んだ勝利に驚きの言葉を口にした。

 横峯に2打差2位で迎えた最終ホール。パーで収めた申は、横峯が50センチの短いボギーパットを外して並び、結果はプレーオフにもつれ込んだ。そこでも終始、優位に立っていたのは横峯の方。だが勝利の女神は申に微笑んだ。

 昨季韓国ツアーで9勝を挙げ、賞金女王に輝いた申のニックネームは“ファイナル・ラウンド・クイーン(最終ラウンドの女王)”。9回の優勝のうち、6回が最終日での逆転V。しかも本人が「ギャラリーが一番多い最終日にまくるのが大好き」と発言したことから、そのニックネームが定着した。

 昨年は自国だけでなく海外でも実力を発揮。申はメジャーの全米女子オープンで6位に入り、世界の強豪が集うエビアン・マスターズで3位タイ。今年に入ってもその勢いは止まらず、第4回ワールドカップ女子ゴルフで韓国チームとして優勝争いを演じた。そして、オーストラリアで行われたMFS全豪女子オープンではカリー・ウェブ(豪)とプレーオフを戦い、敗れたものの2位に食い込んだ。そして今回、日本の賞金女王候補の横峯を退けての優勝。世界ランクはすでに堂々の7位である。

 順風満帆に見える申のゴルフ人生。だが、彼女は涙なしには語れない半生を送っている。それは今から5年前、2003年のこと。冷たい雨が降る11月、父と練習場で球を打っていた申のもとに届いたのは信じられないニュースだった。

 叔母の誕生パーティに出かけるため、幼い弟と妹を乗せて車を運転していた母が、雨で視界が悪くなったせいで前方のトラックを避けられずに激突。母は帰らぬ人となり、重症を負った弟と妹は、その後1年近く入院生活を余儀なくされた。

 15歳の少女を襲った、あまりにも苛酷な運命。母を失った悲しさを胸に、申は必死で弟と妹の看病に没頭した。「昼間はゴルフの練習に打ち込み、夜は病院に泊まり込んで看病をしました」(申)。しかしそれらの日々が申に精神的な強さを与えてくれた。

「強くなれたのは母のお陰。母がいつも見守っていてくれるから」と気丈に微笑む申は、19歳にして“肝っ玉の座り方”が違うのだ。朴セリ(韓)を越えるヒロインになる可能性を秘めている申の今後が益々楽しみになってきた。

[PR] お役立ち情報

賞金ランキング

米国男子 11月11日

1. ビジェイ・シン $6,601,094
2. タイガー・ウッズ $5,775,000
3. フィル・ミケルソン $5,188,875
4. セルヒオ・ガルシア $4,858,224
5. ケニー・ペリー $4,663,794

PR

このページ上に表示される記事内容、あるいはリンク先の記事内容はMSNおよびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。