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最後まで見逃すな! 混戦模様のナ・リーグが熱い

 今年のナ・リーグは、例年以上の激戦が続いている。絶対的な強さを誇るチームが不在で、勝率6割を超えるチームは一つもない。レギュラーシーズン最終戦までどこがポストシーズンに進出するのかわからない状況にある。

 東地区では、2位のフィラデルフィア・フィリーズが、8月27日らの4連戦でニューヨーク・メッツに全勝したことで、首位争いが面白くなった。オールスター二塁手チェイス・アトリーが手首の故障から復帰すると、いきなり本塁打を放つなど3安打。シェーン・ビクトリーノ外野手とジミー・ロリンズ遊撃手は、合計62盗塁と相手バッテリーにとって厄介な存在である。ただし、エースとしてけん引してきた23歳のコール・ハメルズが故障者リスト入りしているなど、投手陣に不安が残る。地区優勝争いに生き残るには、打線が弱体投手陣をカバーしていくしかないだろう。

 追われる立場のメッツは、8月31日のブレーブス戦でカルロス・デルガード一塁手の3ラン本塁打で連敗を5でストップ。打率2割5分台と今シーズン不振のデルガードだが、元西武ライオンズで、現在は米スポーツ専門ケーブル局『ESPN』のアナリストを務めるオレステス・デストラーデは、「9月にホームラン10本を放ち、メッツをプレイオフへ導く」という大胆な予言をしている。不振の主砲が目を覚まし、3日に復帰を果たしたペドロ・マルティネス投手が故障から見事復活したとなれば、メッツがこのまま逃げ切ったとしても驚くべきでない。

 中地区は8月以降、3チームによる大激戦へ突入している。シーズン前半に快進撃を続けたミルウォーキー・ブリュワーズが失速し、一時借金生活へと陥った。オフに大型補強を行い、99年ぶりの「世界一」を目指すシカゴ・カブスが首位に浮上。また、エースのクリス・カーペンター投手を故障で欠き、シーズン前半で先発投手陣がひどい不調に陥りながらも、昨季王者セントルイス・カージナルスも地区優勝を狙える位置まで浮上してきている。この3チームは、2日終了時点で2ゲーム差以内にひしめき合っている。

 首位に立ったカブスは、6月3日以降の成績が46勝34敗とリーグ最高。ブリュワーズに一時10ゲーム差をつけられ、カルロス・ザンブラーノ投手が8月に0勝4敗という不振ながらも、現時点で首位にいるのはまさに奇跡と言える。2位のブリュワーズは投手、特にベン・シーツ以外の先発陣の奮闘が、頂点に立った1982年以来のポストシーズン進出を実現させるためのカギだ。

 3位カージナルスは、長い間借金生活が続いたが、8月28日に勝率5割に到達。打線に大きな信頼は寄せられないが、投手から打者に転向したリック・アンキール外野手が、8月31日のシンシナティ・レッズ戦で逆転満塁本塁打を放つなど、メジャー昇格後19試合で打率.353、6本塁打、19打点とチームに活気を与えている。9月のし烈な戦いを熟知しているカージナルスは、土壇場で王者の意地を見せる可能性が十分にある。

 西地区は昨年同様、4チームにポストシーズン進出の可能性が残っている。投手陣のいいアリゾナ・ダイヤモンドバックスサンディエゴ・パドレスが、ゲーム差なしの首位に並び、3位のロサンゼルス・ドジャースが4ゲーム、4位のコロラド・ロッキーズが5ゲームと、激戦となっている。

 Dバックスは、チーム打率がリーグワーストながらも首位。ブランドン・ウェブ投手は42回連続無失点を記録するなど、すでに14勝と2年連続のサイヤング賞も十分可能。エースとしてチームをけん引している。また抑えのホゼ・バルバーデ投手も、リーグ最高の41セーブをマークしている。バルバーデの活躍もあり、1点差以内の試合になると、29勝16敗と無類の強さを誇る。

 パドレスは、ジェイク・ピービーを軸に、Dバックス同様投手陣がいい。チーム防御率3.55はメジャーリーグトップ。8月下旬にDバックス相手に3勝1敗でシリーズを制し、ついに首位に並んだ。ただし、Dバックス同様、チーム打率.250と打線が今ひとつ。投手陣が踏ん張れないようだと、チーム打率でトップ10にいるドジャースとロッキーズの追撃にあう可能性は十分にある。

 10チームにポストシーズン進出のチャンスがあるナ・リーグは今後、どの試合からも目が離せない。

(数字は9月2日終了時点のもの)

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順位表

ア・リーグ東部地区 9月30日

1. レイズ -
2. レッドソックス 2.0
3. ヤンキース 8.0
4. ブルージェイズ 11.0
5. オリオールズ 28.5

試合結果

インター・リーグ 10月29日

レイズ 3-4 フィリーズ

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