ワールドシリーズ連覇を狙うボストン・レッドソックスが、日本で開幕を迎える。エースのジョシュ・ベケット投手こそ腰痛のため来日を回避したが、無事に第2子が生まれた松坂大輔投手の開幕戦先発が決まったことで、ファンによってはより楽しみが増えたと言えよう。
今シーズンのレッドソックスは、「世界一」を手にした昨年と野手の顔ぶれにほとんど変わりがなく、巧打者ショーン・ケイシーが控えの一塁手として加わったくらいだ。オフにフリーエージェントとなったワールドシリーズMVP、マイク・ローウェル三塁手も残留し、マニー・ラミレス外野手、指名打者デビッド・オティースを軸にした打線が、相手投手陣にとって脅威であることに変わりはない。
ただし、この強力打線のカギは、ダスティン・ペドロア二塁手とケビン・ユーキリス一塁手の1、2番コンビが握っている。昨シーズンの新人王ペドロアは、打率.317、出塁率.380という昨年同様の数字を残せるかに注目が集まる。昨年の活躍で各チームとも弱点を相当分析しているだけに、2年目のジンクスに陥ることが心配される。たとえヒットが打てない時期に直面しても、47個だった四球数を増やすことができれば、素晴らしい先頭打者になるかもしれない。
一塁に定着したユーキリスは、パワーと巧さを兼備。他球団であれば中軸を打ってもおかしくない。選球眼が非常によく、四球での出塁も非常に多い。オティースとラミレスにチャンスを作り出す存在として、絶対に注目すべきである。フリオ・ルーゴ遊撃手は打線で唯一の「穴」と言われるが、守備には安定感があるだけに先発から外れることはないだろう。
投手陣に目を向けると、右肩の故障が発覚したカート・シリングの長期欠場は大きな誤算だ。ただし、昨年のデビュー2戦目でノーヒットノーランを達成したクレイ・ブコールツ、ガンを克服したジョン・レスターの若手2人が、先発として独り立ちする絶好のチャンスと見るべきだろう。
ブコールツについてテリー・フランコーナ監督は、「速球のコントロールがよければ、チェンジアップが有効になる」と語る。ただし、まだ23歳と若く、経験が少ないだけに、ローテーションに定着できなかった場合には、昨シーズン前半にもいい仕事をしたフリアン・タバレスが先発に回ってもおかしくない。また、マイナー契約を結んだ2005年のサイヤング賞右腕バートロ・コローンが使えるとなれば、若手2人が期待に応えるられなかったとしても、何とかカバーできる。
リリーフ陣については、ア・リーグのライバルとなりそうなほかのチームに比べると、人材が豊富。ジョナサン・パペルボンは、絶対的な信頼を置けるクローザーに成長しており、40~50セーブが期待できる。パペルボンへのつなぎ役には岡島秀樹、ベテランのマイク・ティムリンが健在。タバレスは長いリリーフも任せられる。
レッドソックス2連覇の可能性は? と問われれば、50%以上と答えてもいいだろう。打線については、ミゲール・カブレラ三塁手とエドガー・レンテリア遊撃手が加入したデトロイト・タイガースのほうが強力かもしれないが、タイガースはリリーフ投手陣に大きな不安がある。宿敵ニューヨーク・ヤンキースは先発投手陣の層が薄く、抑えのマリアーノ・リベラ以外、リリーフ陣も弱点の一つと言われる。
投手陣全体で争えるのは、昨年も中地区、西地区を制したクリーブランド・インディアンスとロサンゼルス・エンゼルス。しかし、打線では明らかにレッドソックスのほうが強力だ。また、昨年ワールドシリーズを戦ったメンバーが20人以上残っていることもプラス材料。フランコーナ監督は、「ちょっとした修正は必要だが、仕事を成し遂げやすいのは確か」と語る。
戦力の充実度からすれば、レッドソックスがワールドシリーズのタイトルに最も近いチームなのは間違いない。ただし、シーズンは長いだけに、好不調の波に何度か直面することが予想できる。不調の期間をいかに短くし、その状況がシーズン後半の8月、9月に起こらなければ、ポストシーズン進出を逃すことはまずないだろう。
注目情報
メジャーリーグ コラム なるほど! メジャー HOT TOPICS

日本でシーズンスタートのRソックス、連覇の可能性は?
メジャーリーグ 最新コラム なるほど! メジャー HOT TOPICS
- 史上初の日系指揮官、ワカマツ監督はマリナーズを救うか (ISM)
11月25日 10:15 - オフも熱いメジャーリーグ、注目のFA選手たちは? (ISM) 11月11日 10:03
- レイズvs.フィリーズのWシリーズ、本拠地には因縁アリ? (ISM) 10月28日 08:44
- 賭けに勝ったドジャース、マニーがチームを勝利へと導く (ISM) 10月14日 13:38
- 「世界一」への第1関門、ディビジョン・シリーズの行方は? (ISM) 9月30日 16:44
- 最後まで目が離せない! シーズン残り2週間の見どころ (ISM) 9月16日 10:36
- 「誤審」とはおさらば! メジャーもついにビデオ判定導入 (ISM) 9月2日 02:12
- 松坂、サイヤング賞の可能性は? ライバルたちは超強力 (ISM) 8月19日 10:52
- 大物のトレード相次ぐ! 「買い物上手」なチームはどこ? (ISM) 8月5日 11:27
- 記憶に残るトルネード、米国でも惜しまれた野茂の引退 (ISM) 7月22日 10:06
[PR] お役立ち情報
特集ピックアップ
PR
メジャーリーグトピックス
PR
このページ上に表示される記事内容、あるいはリンク先の記事内容はMSNおよびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
Copyright © International Sports Marketing Co.,Ltd. All rights reserved.
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はISMに属します。
Copyright © PA SportsTicker Inc
