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ロイヤルズが「シンジラレナーイ」快進撃 春の珍事か、それとも…

 開幕から2週間、13日時点で各地区首位に立つ6チーム中、昨年ポストシーズン進出を逃したチームが5チームを占める。そんな中、首位ではないものの、トレイ・ヒルマン新監督が率いるカンザスシティ・ロイヤルズも好スタートを切った。ヒルマン監督が日本ハム時代によく口にした「シンジラレナーイ」という言葉は、今のロイヤルズに少なからず当てはまる。

 敵地でのデトロイト・タイガース3連戦でシーズンをスタートさせたロイヤルズだが、開幕戦を延長でモノにすると、予想外のシリーズ3連勝。その後、ホームでのニューヨーク・ヤンキース3連戦でも2勝するなど、同じく昨年は低迷したシカゴ・ホワイトソックスと首位争いを演じている。快進撃の要因は、なんと言っても投手陣の奮闘にある。先発1番手のギル・メッシュこそ0勝2敗、防御率7.13と不調ながら、11日時点でのチーム防御率2.58はア・リーグトップ。2試合で防御率が0.60のザック・グリンキーとタイガースを7回零封したブライアン・バニスターが、試合の主導権を握るきっかけを作っている。

 リリーフ陣は、すでに4セーブを記録しているホアキム・ソリアを筆頭に、新加入の薮田安彦ら5人が今シーズン自責点0を継続中。「素晴らしい仕事をしている」と、ヒルマン監督も絶賛の声を挙げている。現在のロイヤルズは、投手陣が安定していれば、打線が強力でなくても勝てるということを証明している。また、エラーがリーグ最少の3回だけと、守備が堅実なことも快進撃の一因である。

 それとは対照的に、大型補強で優勝候補の一角と言われた同地区のタイガースは、ロイヤルズとの開幕戦を落として以降、ひどい不振が続いている。抜群の破壊力が期待された打線は沈黙し続け、すでに完封負けが4度。また、チャンスをものにできない回数も多く、満塁の局面での4度を含め併殺打18本は両リーグ最多。指名打者ゲイリー・シェフィールドは、開幕から8試合も長打が1本もなかった。

 投手陣も、エース右腕ジャスティン・バーランダーの0勝2敗、防御率6.52という不調に象徴されるように、先発陣のクオリティ・スタート(6回以上を投げ、自責点3以内)はわずか1回のみ。新加入のドントレル・ウィリスに至っては、ひざを痛めて故障者リスト入りと、期待に応えるどころではない。防御率5点以上の投手が続出と、懸念されたリリーフ陣の出来も苦しい。また、四球67はメジャー1番に多く、10日のボストン・レッドソックス戦では献上した9四球のうち、7個が得点へとつながっていた。

 投打ともにかみ合わず低迷しているタイガースは、序盤で最も悪い意味での驚きというしかない。その一方で、タイガースにミゲール・カブレラ三塁手とウィリスをトレードしたマーリンズは、7勝5敗でナ・リーグ東地区の首位に立つ。投手陣の防御率はリーグ最下位ながら打線が好調で、一昨年の新人王ヘインリー・ラミレス遊撃手は、4割近い打率を残している。

 また、ミゲール・テハーダ遊撃手(現ヒューストン・アストロズ)、エリック・ベタード投手(現シアトル・マリナーズ)と、やはり投打の中心をを放出したボルティモア・オリオールズも、開幕2戦目から6連勝をマークし、現在はレッドソックス、ヤンキースを抑えてア・リーグ東地区でトップ。投打とも傑出した数字は残していないが、チーム全体の堅実なプレーが開幕ダッシュに成功した理由だ。

 シーズンはまだ序盤も序盤とはいえ、この2チームの地区首位は誰も予想できなかった。彼らは今後も好調を持続できるのか、それとも「春の珍事」で終わるのか? ロイヤルズを含めた3チームの快進撃は、開幕直後の短期間といえ今シーズンに良い意味でインパクトを与えている。

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順位表

ア・リーグ東部地区 9月30日

1. レイズ -
2. レッドソックス 2.0
3. ヤンキース 8.0
4. ブルージェイズ 11.0
5. オリオールズ 28.5

試合結果

インター・リーグ 10月29日

レイズ 3-4 フィリーズ

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