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まさかの大不振マリナーズ、復活の兆しは…

 今シーズン、最も期待を裏切っているチームを挙げるならば、間違いなくデトロイト・タイガースだろう。大型補強に大金を投じながらも、8日時点で借金10という低迷に陥っている。しかし、日本での注目度が高いシアトル・マリナーズも、メジャー最低勝率と、タイガースと同様に期待を完全に裏切るシーズンを過ごしている。

 昨シーズンは終盤までプレーオフ進出争いを演じ、今シーズンは地区王者ロサンゼルス・エンゼルスの対抗勢力になると予想された。トレードでエリック・ベタード、フリーエージェント(FA)でカルロス・シルバを獲得したことで、先発投手陣のレベルアップに成功。昨年、チーム打率がメジャー全体で3位だったことも、大きな期待を寄せられる理由だった。

 ところが、いざシーズンが開幕してみると、打線が大不振。大砲リッチー・セクソン一塁手は昨年同様に不調で、58個と三振の山を築き、打率は2割0分台。地元紙のコラムニストからは、「もう放出するときだ」と書かれるほどだ。城島健司捕手は、開幕後に契約を3年間の延長したものの、その期待に応えられず、打率.218と沈黙している。「安打製造機」イチロー外野手でさえも、4月10日以降は打率3割を下回ったままと、なかなかエンジンがかからない状態だ。

 先発メンバーのうち4人が打率2割5分以下という状態では、投手陣に十分なサポートができていないと言われても仕方がない。ここまでの40敗のうち、打線が3点以内に抑え込まれての黒星が、すでに22試合を数えていることも明らかだ。

 レベルアップしたと思われた投手陣も、ベタードが4勝4敗、防御率4.26、シルバが3勝6敗、防御率5.96と安定感を欠く投球を続けている。5月下旬にタイガースとニューヨーク・ヤンキースと対戦した敵地6連戦では、全敗しただけでなく、5試合で9失点以上と投手陣が完全に崩壊。30球団中27位のチーム防御率4.76では、低迷を強いられても仕方ないと言えるだろう。

 さらに先日、先発陣の一角ジャロッド・ウォッシュバーン投手が、城島と息が合わないと発言したとも伝えられた。ベタードも最近は控えのジェイミー・バーク捕手とバッテリーを組むようになっており、投手陣全体が城島に対する不満を抱えていると指摘する記者さえもいる。投手陣と城島の間に信頼感がなくなっているとすれば、チーム内に一体感がなくなっているのも当然。シルバは最近、名指しことしなかったものの、チームの勝利に対する熱意が不十分なプレーヤーがいることを口にしている。

 6月になってチャック・アームストロング球団社長がコーチ陣を叱咤するも、その直後に行われたエンゼルス戦も敗戦。ジョン・マクラーレン監督は試合後の会見で、放送禁止用語を連発しながら怒りを爆発。その怒声は、クラブハウスの選手たちにも聞こえるほどだった。この会見の模様は、スポーツ専門ケーブル局『ESPN』の看板番組『スポーツセンター』でも流され、全米のスポーツファンにマリナーズのひどい状況を認知させたと言っていい。

 選手補強に1億2000万ドルもの大金を投じて迎えた今シーズン、現状だとビル・バベイシGMのとった戦略は大失敗。監督を解任するつもりはないと言うが、このまま低迷が続けば、GM自身が責任を取らされてもおかしくない。2003年11月のGM就任以来、エイドリアン・ベルトレイ三塁手らFAやトレードで獲得したプレーヤーの多くが、期待に応えられていない。借金18、地区首位エンゼルスに16.5ゲーム差をつけられている現状では、オールスター前にポストシーズンをあきらめることを強いられてもおかしくない。

 それが現実となった場合、バベイシGMとの縁を切り、新しいリーダーの下でチーム再建を進めたほうがいい。そして、スカウト陣をテコ入れし、ミネソタ・ツインズ、フロリダ・マーリンズ、クリーブランド・インディアンスのように、若手が続々と台頭する環境を作るべきだろう。

※成績は現地8日時点のもの

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順位表

ア・リーグ東部地区 9月30日

1. レイズ -
2. レッドソックス 2.0
3. ヤンキース 8.0
4. ブルージェイズ 11.0
5. オリオールズ 28.5

試合結果

インター・リーグ 10月29日

レイズ 3-4 フィリーズ

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