注目情報

メジャーリーグ コラム 日本人メジャーリーガー応援宣言!

「ダブル松井」だけじゃない! インターリーグ注目の日本人対決

 日本人メジャーリーガーの活躍を応援し、メジャーをさらに楽しむためのコラム「日本人メジャーリーガー応援宣言!」。第11回は、松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)と松井稼頭央二塁手(ヒューストン・アストロズ)の対戦をはじめとする、インターリーグでの日本人対決を見てみることにしよう。前半戦も残り1か月を切ったところで、日本人メジャーたちはどれだけ活躍することができるであろうか。

 メジャーリーグについて学術的な研究活動を行う「ベースボール・カレッジ」は、現在夏休みの真っ最中だ。厳しい勉強から開放された学生たちは、それぞれ思い思いのバケーションを満喫しているようだが…

タンジョビオメデトー! バースデー満塁アーチを放った松井秀

トミー 「ハロー、エリカ元気かい?」

エリカ 「トミー、あなたこそ元気なの? あのオンボロ車で全米縦断ツアーなんて出かけたもんだから、皆とっても心配しているのよ」

トミー 「うん、確かにあちこちで故障が起きているけど、それでもなんとか無事に生きているよ」

エリカ 「今はどこにいるの?」

トミー 「西海岸のサンフランシスコだよ。ここで先週は、まず対岸のオークランドで開催されたヤンキース対アスレチックスの3連戦を観戦した。その次は、アスレチックス対ジャイアンツのインターリーグ戦を満喫したよ。ジャイアンツのヤブは古巣相手に好リリーフを見せたけど、アスレチックスが3連勝したね」

エリカ 「同じベイエリアに本拠地を置く両チームだけに、ライバル意識は相当なものよね。それにヤンキース戦も面白かったんじゃない? ゴジラがバースデーに満塁本塁打を打ったんだよね」

 松井秀は、この6月12日に34歳の誕生日を迎えた。メジャー6年目、年齢的にも経験面からも、すっかりベテランのメジャーリーガーだと言って良いだろう。しかし、今季の松井は、年齢からくる衰えをまるで感じさせることのないバッティングを続けている。12日は敵地マカフィー・コロシアムでアスレチックスとの対戦だったが、今季7号の逆転グランドスラムをたたき込み、自らのバースデーに最高の形で花を添えたのだ。

 この試合を地元ニューヨークで放送したヤンキース所有のケーブル局『YES』では、解説者のケン・シングルトン氏が放送中に何度も「タンジョービ、オメデトゴザイマス」と日本語でお祝いのメッセージを送っていた。発音にやや難があり、松井も同局でレポーターを務めるキム・ジョーンズ氏のインタビューでは「もう少し勉強した方が良い」などと、シングルトンにジョーク交じりのコメントを送っていた。日本人にとっても「ハッピーバースデー」はすっかりなじみの言葉になっているので、英語で言ってもらっても容易に理解できたはずだが、そこをあえて日本語でお祝いしたいと言う、シングルトンの優しい心遣いが放送を通じても伝わってきた一幕だった。

 アスレチックスとの対戦を勝ち越して波に乗ったヤンキースは、13日からはヒューストンに乗り込んでアストロズと対戦。敵地ミニッツメイド・パークで試合をするのはこれが初めてのことだったが、3連戦を3連勝とスウィープを達成した。ここでは松井秀と、今季からアストロズでプレーする松井稼の「ダブル松井」対決が注目を浴びた。2人そろってのスタメン出場は13日のゲームだけ。翌14日は、秀喜が途中出場で併殺打に終わり、一方の稼頭央がノーヒット。翌15日の試合では秀喜がマルチ安打を記録するも、KAZはお休みという形で、ダブル松井の激突を期待していたファンにとっては、少し拍子抜けの結果に終わっている。

 だがヤンキースは、この遠征を5勝1敗と好成績で終えて貯金を今季最多の4に伸ばすなど、ようやくエンジンがかかってきた。それにア・リーグの打率トップ争いは、これまで松井秀がヤンキースを代表する形で争ってきたが、現在ではリードオフマンのジョニー・デイモン外野手、主砲のアレックス・ロドリゲス三塁手(15日時点では規定打席未満)も絡んできている。松井にとってはリーグだけではなく、チーム内で打率トップを維持することも困難な状況になりつつあるのだ。もっとも、これは上位打線の破壊力が増してきていることを意味し、チームにとっては歓迎すべき状況だと言えるだろう。

 また松井自身は、本拠地のヤンキー・スタジアムで行われる今年のオールスターゲームでも、ファン投票で指名打者部門の2位につけている。同部門トップのデビッド・オティース(ボストン・レッドソックス)は、ケガのため故障者リストに入っており、松井が同球場で最後となるオールスターに選出される可能性は高い。ヤンキースは、17日からサンディエゴ・パドレス、そして20日からはシンシナティ・レッズとインターリーグの試合が続く。ここで、さらに調子を上げて球宴選出を「当確」に持っていきたいところだ。

KAZは元同僚の「Dice-K」を攻略できるか?

 一方の松井稼も、球宴のファン投票ではナ・リーグの二塁手部門で現在3位につけている。トップを走るチェイス・アトリー二塁手(フィラデルフィア・フィリーズ)との差は開いているが、こちらも打撃の調子を上げて、なんとか得票数を伸ばしていきたいところ。アストロズは現在5連敗を喫するなど、勝率5割を切る苦しい状況に追い込まれているだけに、KAZの走攻守に渡る活躍でチームを救い、ファンにアピールすることが大事だろう。

 その中でもカギになりそうなのは、27日から予定されているボストン・レッドソックス戦かもしれない。故障で戦列を離れている松坂大輔投手の復帰登板が、21日のセントルイス・カージナルス戦に決まった。松坂がそのまま先発ローテに復帰すれば、アストロズ戦にも登板が予想される。かつて西武ライオンズでチームメイトとして活躍した松井と松坂は、昨年のワールドシリーズでも対戦を果たしているが、松井が昨年所属していたコロラド・ロッキーズはレッドソックスに敗れ、「世界一」の夢が潰えた。

 松井は、松坂そしてリリーフの岡島秀樹投手も攻略して昨年のリベンジを果たすと共に、悲願のオールスター初出場をグイと引き寄せたい。またアストロズは、それに先立つ20~22日にも、今季好調を維持するタンパベイ・レイズとの対戦もある。ここではレイズの岩村明憲二塁手との顔合わせが予定されているが、一足先にセカンドへコンバートされた松井としては、岩村に「先輩」の貫禄を見せるチャンスとなりそうだ。

シカゴ対決で真価見せろ!3割復帰が課題の福留

トミー 「“Dice-K”の復活登板は、ボクもこの目で見届けたいと思っているんだよ。でも、ボストンへたどり着けるかな…レッドソックス戦のチケットを取るのも至難の業だしね。実はこれから、またシカゴに戻る予定なんだよ。週末にはカブス対ホワイトソックスの“シカゴ対決”が待ち受けているしね」

エリカ 「ニューヨークの『サブウェイシリーズ』も面白いけど、カブスとホワイトソックスの対戦も確かにエキサイティングよね! 今年は両チームとも地区首位に立っているから、さらに面白い試合が行われると思うよ」

トミー 「そうなんだ。過去には派手な乱闘もあったし、両チームのファン同士もヒートアップするだろうな。でも、ボクの予想は、やっぱりカブス有利だよ。しかも“Fukudome”がかなり活躍すると見ているね」

 カブスは15日時点で45勝25敗、貯金20と、両リーグ最高勝率をマークしている。100年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、地元ファンの期待は高まる一方だが、そんな中で福留孝介外野手は、15日のトロント・ブルージェイズ戦に2番ライトで出場。5打数1安打の成績だったが、今季の打率は.293にとどまり、3割を割り込んでいる。前日の14日に、ブルージェイズのエース右腕ロイ・ハラデイ投手にノーヒットと抑えられ、いったんは復帰した3割台から再び2割台へ落ちたのが痛かった。たとえ自分が打てなくても、チームの勝利を優先するのが「福留主義」ではある。それ自体は確かに理解できるが、しかしファンとしてはやはり、コースケの活躍でチームがさらに勢いづいていくのが見たいのだ。

 だが6月後半のカブスは、福留が燃えざるを得ないカードが目白押しだ。まず17日からは、ア・リーグの「台風の目」であるレイズと対戦。「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で、共に日本代表として優勝に貢献した岩村との顔合わせがここでも楽しみである。そして週末には、ホワイトソックスとの3連戦が2週連続で行われるのだ。シカゴを二分するこの戦い、カブスにとってもホワイトソックスにとっても、絶対に負けられない戦いがそこにはある、といえるだろう。

エリカ 「じゃトミー、これからも気をつけてね」

トミー 「そうだね。ところで相談なんだけどさ、旅費がちょっと寂しくなってきたのでお金を振り込んでくれない? お土産も買ってくるからさ」

エリカ 「もう、それが電話の目的だったのね! 食事を1日2回に減らしても、自分の小遣いで旅行を続けなさい!!」

「日本人メジャーリーガー応援宣言!」次回をどうぞお楽しみに。

[PR] お役立ち情報

順位表

ア・リーグ東部地区 9月30日

1. レイズ -
2. レッドソックス 2.0
3. ヤンキース 8.0
4. ブルージェイズ 11.0
5. オリオールズ 28.5

試合結果

インター・リーグ 10月29日

レイズ 3-4 フィリーズ

PR

このページ上に表示される記事内容、あるいはリンク先の記事内容はMSNおよびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。