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メジャーリーグ コラム 日本人メジャーリーガー応援宣言!

イチロー、松井秀、松坂らが目指す「真夏の祭典」への切符

 日本人メジャーリーガーの活躍を応援し、メジャーをさらに楽しむためのコラム「日本人メジャーリーガー応援宣言!」。第12回は、7月15日にヤンキー・スタジアムで開催される、第79回オールスターゲームへの出場が有力視される日本人メジャーリーガーについて取り上げることにしよう。

 今年のオールスターでフィールドに立つのは、イチロー(シアトル・マリナーズ)、福留孝介(シカゴ・カブス)の両外野手か、復活を果たした松坂大輔投手(ボストン・レッドソックス)なのか。また、故障者リスト(DL)入りとなった松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)の出場は、果たしてあるのだろうか。

「ルースが建てた家」ヤンキー・スタジアム最後のオールスター

 メジャーリーグについて学術的な研究活動を行う「ベースボール・カレッジ」は、現在夏休みの真っ最中だ。成績優秀な学生のエリカは、オールスターが開催されるニューヨークのスポーツ専門テレビ局で、インターンとして働いている。

スティーブ(テレビ局のディレクター)「エリカ、オールスターゲームまであと2週間となったね」

エリカ 「そうですね。こんな時期にインターンとして働けるなんて、本当に光栄です。あの、私も試合当日はヤンキー・スタジアムに行けるんでしょうか?」

ケビン(テレビ局のAD)「うーん、それはどうかな。何しろオールスターの中継に携わるのは、僕達にとっても大変な名誉であるからね。それに、放送中のミスは絶対に許されないんだ。君がインターンだからと言って、一切特別扱いはしないからね」

スティーブ 「まぁ、エリカがオールスター中継のクルーに選ばれるかどうかは、これから2週間の働き次第だな。それを見て、プロデューサーが最終的な判断を下すだろう」

エリカ 「私、一生懸命頑張ります。なんでもやりますから」

ケビン 「じゃまず、オールスターの歴史や仕組みについての番組を制作することにしようか。エリカ、オールスターっていつから始まったか知ってる?」

エリカ 「え、最初のオールスターですか? うう~ん、第二次世界大戦のあとかなぁ」

「真夏の祭典」メジャーリーグのオールスターが始まったのは、第二次大戦前の1933年のこと。この年に開催されたシカゴ万博のイベントして、シカゴ・ホワイトソックスの当時の本拠地コミスキー・パークで行われたのが最初である。以来、戦争激化のため中止となった45年を除き、オールスターは毎年7月に開催される「ミッドサマー・クラシック」の呼び名で定着。10月のワールドシリーズと並んで、野球ファンにもっとも愛されるゲームの一つとして成長を遂げてきた。メジャーを代表する選手たちが、一夜だけ特別にチームを結成して試合を行う。まさにこれは、野球ファンにとっての「真夏の世の夢」にほかならないのだ。

 とはいえ、今ではインターリーグが行われることもあって、リーグの違う選手がそろってプレーすることも珍しい時代ではなくなった。また、ほかの北米メジャースポーツであるNFL(全米プロフットボールリーグ)やNBA(全米バスケットボール協会)などにも、スター選手が一堂に会して行われるオールスター戦は同様に存在する。だが、メジャーのそれは歴史やファンの注目度から考えても、やはり独特の存在感を持っている。しかも今年は、ベーブ・ルースやジョー・ディマジオ、ミッキー・マントルら往年のスーパースター達がプレーしてきた、現ヤンキー・スタジアムで開催される最後の球宴である。15日の試合は、例年以上の注目度の中で行われることになりそうだ。

 オールスターゲームに出られるのは、ナ・リーグとア・リーグそれぞれ32名ずつ。選出方法は、ファン投票と監督推薦、または選手自身の投票などによるものである。中でも最も重要なファン投票は、投手を除く各ポジションごとに投票することができる。近年ではインターネットによる方法も導入され、より多くのファンから「清き一票」が投じられるようになった。

 もちろん、メジャーリーグの日本語公式サイトでもオンラインによる投票は受け付けられており、日本時間の7月3日午後0時59分まで日本語による投票を行うことができる。このコラムがアップされた時点ではまだ受付中なので、投票を済ませてない読者の方はぜひアクセスして欲しい。あなたの貴重な一票が、ファン投票の結果に重大な影響を及ぼす…可能性もないとは言えないのだ。

打撃上向きのイチローは「当選圏内」 故障の松井秀は「辞退」濃厚

 すでに述べたように、ピッチャーに対する投票はできないという点は、日本のファン投票とは異なっている。ケガから復帰して9勝目をマークした松坂や、ドジャースの守護神として活躍を続ける斎藤隆、メジャーへの返り咲きを果たし、中継ぎとして奮闘する藪恵壹(サンフランシスコ・ジャイアンツ)両投手らの出場をファンの力で後押しすることは、残念ながらできない。

 だが、イチローや松井秀をはじめ、福留や岩村明憲二塁手(タンパベイ・レイズ)など、日本人野手へはもちろん投票が可能である。中でも注目は、やはり昨年のオールスターで日本人初のMVPを獲得したイチローと、今季これまで素晴らしい活躍を見せてきた松井秀が、そろってファン投票の選出なるかという点にある。6月29日には、ア・リーグのファン投票第6回中間発表が行われた。8年連続の出場を目指すイチローは、外野手部門で3位の座を維持し「当選圏内」をキープ。また松井秀も、指名打者部門で2位につけている。

 強打者ひしめくア・リーグの野手陣にあっては、どんな名手や強打者でも実績だけでオールスターへの出場を勝ち取ることはできない。だが、今やイチローはリーグの「顔」として、出場はもはや当然のようになってきている。29日現在の成績は、打率.297、3本塁打、21打点と、やや物足りない数字ともいえる。だが、29日に行われたサンディエゴ・パドレスとのインターリーグ最終戦で今季初の1試合5安打をマーク。今季の通算ヒット数を「100」の大台に乗せると同時に、日米通算3000本安打まであと「30」に迫り、本格的な夏到来に向けて、いよいよ調子が上向きになる可能性も出てきた。前半戦のうちに打率を3割台に乗せ、万全の形でニューヨークに乗り込んでもらいたいものだ。

 対照的に気がかりなのは、ケガに苦しんでいる松井秀である。今季はハイアベレージをキープして首位打者争いに顔を出すなど、現本拠地で行われる最後のオールスターでプレーすることを夢見てきた松井。ファン投票のライバルであるレッドソックスの主砲デビッド・オティースがDL入りしていることもあり、その夢が実現するのはほぼ確実かと思われていた。だが、古傷である左ひざの痛みがどうしても回復せず、自身も無念のDL入り。オールスター出場はおろか、最悪の場合は手術を行う可能性も出てきた。もちろん、松井にとって最大の目標はチームのワールドシリーズ制覇であり、個人記録やオールスター出場ではない。今は無理をせず静養に務め、オールスターに出て故障を悪化させるような事態だけは避けたいところだ。ヒザの痛みが引き、球宴メンバーに選出されたとしても、出場は辞退するのが妥当な結論だと言えるだろう。

 だが、開催地であるニューヨークのファンから見れば、「A-ROD」ことアレックス・ロドリゲス三塁手やデレック・ジーター遊撃手などに加え、松井が地元で行われるオールスターで快打を放つシーンを見たくて仕方がないのもまた事実である。今年の働きぶりを見れば、「ゴジラをオールスターへ」とファンが願うのも当然のことであっただけに、古傷の再発はなんとも恨めしいと言えるだろう。今はとにかく痛みがなくなり、フィールドを再び全力疾走できる日が、一日でも早く来ることを祈るばかりである。

最後の枠も熾烈な争い! 「32番目の男」投票

エリカ 「うーん、メジャーのオールスターって、やっぱり奥が深いわ…今の私じゃ、まだ中継スタッフに加わるのは早いかもね」

ライアン(プロデューサー) 「エリカ、まだ諦めるのは早いぞ。うちの局でインターンを行っている学生の中から一人だけ、最後の中継スタッフに加われることが決まった。メンバーはスタッフ全員の投票で選ばれるんだ。だから君も頑張りたまえ」

トッド 「そうなんですか。へぇ、なんだかオールスターの『32番目の男』投票みたいですね」

 晴れのオールスター出場メンバーは、7月6日に両リーグ31人ずつが発表となるが、最後の出場枠は、再びファンの投票によって決められる。これこそまさに「32番目の男」と呼ばれる最終投票であり、昨年は岡島秀樹投手(レッドソックス)がこの方法で選出されたように、ピッチャーも候補に含まれる。最後の最後まで選手選出のプロセスで楽しませてくれるあたり、いかにもファンサービスが充実したメジャーらしいと言うことができるだろう。

エリカ 「よーし、私も頑張るぞ! まずは腹ごしらえをしなくっちゃ。しっかり食べないと、暑い夏は乗り切れませんからね。じゃ、今からランチに行ってきまーす」

トッド 「あれ、エリカはさっき朝食を済ませたばかりじゃないか。うーん、彼女の胃袋だけは、どうやら『オールスター級』みたいだね」

スティーブ 「彼女はオールスターよりも、7月4日にニューヨークで開催される、ホットドッグ早食い大会の取材に行かせた方がいいかもね」

「日本人メジャーリーガー応援宣言!」次回をどうぞお楽しみに。

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順位表

ア・リーグ東部地区 9月30日

1. レイズ -
2. レッドソックス 2.0
3. ヤンキース 8.0
4. ブルージェイズ 11.0
5. オリオールズ 28.5

試合結果

インター・リーグ 10月29日

レイズ 3-4 フィリーズ

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