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ラグビー 菊地紀満コラム「ニューフェイス」

【第8回】日本ラグビー界待望のセンター。快進撃・三洋電機を引っ張る若き主将/榎本淳平 三洋電機ワイルドナイツ

(C)新橋誠

(C)新橋誠

榎本淳平 三洋電機/センター 1979.11.30生(25歳) 181cm/92kg

 元日本代表スタンドオフのアンドリュー・ミラー(現NTTドコモ関西)が、一昨年日本を去るときにこんなコメントを残している。
 「日本ラグビーは、スタンドオフとセンターの育成を早急に行わねばならない」
 日本代表のセンター、とくにインサイド・センターは、この十数年間、元木由記雄(神戸製鋼)が務めてきた。もちろん元木という不世出のプレーヤーがあらゆる面において傑出していたからこそ、誰が監督になっても選出されてきたのだが、センターというポジションに後継者が育っていないのも事実である。榎本は、日本ラグビー界が待ちわびてきた“元木の後継者”のひとりである。11月に行われるスペイン代表戦のスコッドにとうとう選出されたのだ。

 今季から、三洋電機のキャプテンに就任した榎本は、東京の古豪・保善高校から関東学院大学という、“エリートコース”を歩んできた。が、各年代の日本代表とは無縁。A代表に選出された経験があるだけである。ただ、センターに必要な要素=パススキル、状況判断力、タックルなど、すべてにおいて高いレベルにある榎本を、「代表に」という声が多かったのは事実である。特に注目していただきたいのは堅実なタックルだ。三洋電機は、開幕3連勝と昨年とはまるで違う見事な開幕ダッシュを見せているが、その理由のひとつに榎本のディフェンス力を挙げたい。
 先のミラーのコメントの背景にあるのは、日本のトップクラスのチームが、ゲームの鍵を握るスタンドオフとセンターというキーポジションに外国人選手、それも世界的な名手を起用している例が多いことにある。榎本は、こうした世界の一流選手たちをマークし、タックルでしとめているわけだ。ディフェンス中心の展開とならざるを得ない日本代表のゲームでも、彼のディフェンス力は期待されるところだ。

 名手トニー・ブラウンが好調、攻守に持ち前の激しいプレーを見せており、榎本がさらに活きる環境が整ったと言える今季の三洋電機。同じセンターには関東学院大学の2年後輩で、一足先に日本代表キャップを獲得している霜村誠一がいる。夏に手術を受け、未だ復帰は為っていないが、まもなく復帰してくる。これまでなかなか注目が集まらなかった榎本だが、ブレイクする土壌は整ったといえよう。

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09/20(土) 19:00 @ 秩父宮

09/20(土) 19:00 @ グローバル

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