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ラグビー 菊地紀満コラム「ニューフェイス」

【徐吉嶺/ヤマハ発動機】彗星の如く現れたニューヒーロー。ダイナミックなランに注目

(C)ヤマハ発動機(株) A.Kubo

(C)ヤマハ発動機(株) A.Kubo

徐吉嶺/ヤマハ発動機ジュビロ/WTB
1985年3月5日生(22歳) 180cm/95kg

今季もトップリーグでは多くのルーキーたちがデビューした。ジャパンのCTBに定着した今村(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)をはじめ、欠かせない戦力として各チームで輝いている。そんな新星のなかで、ひときわ強く大きな輝きを放っているのがヤマハ発動機ジュビロに加入した徐吉嶺(ソ・キルリョン)だ。

ここまでの6試合すべてに出場し3トライを挙げているが、そのすべてが忘れられないほど強いインパクトを持つ。開幕戦の対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦において、前半終了間際に飛ばしパスを受けてのトライは衝撃的だった。ボールを持った徐は大外勝負。「ドドド」と音が聞こえてきそうなランニングとハンドオフでトヨタFBを突き放してトライ…これが自信へとつながる。
180センチ95キロという数字が示すように、がっちりとして胸板が厚く、ジャージから覗く二の腕と腿は太くたくましい。さながら小型のタンクのようだ。東芝ブレイブルーパスのオト選手をひと回り大きくした感じと言えばおわかりになるだろうか。そんな小型タンクが走れば迫力がないわけがない。ハンドオフは力強く、少しでも甘いタックルは弾き飛ばされる。

いまや新人賞レースの候補として、堂々たるパフォーマンスを見せている徐だが、ほんの1年前は朝鮮大学校ラグビー部の一員として関東大学リーグ3部でプレーをしていた「普通の」プレーヤーだった。在日ラグビー界ではクラブチームの強豪である千里馬や高麗が有名だが、こうしたクラブに所属している先輩たちから、トップリーグ挑戦を勧められたことがシンデレラストーリーの始まりだった。朝鮮大学校時代を知る人に聞くと、その速さと強さは「異次元」のものとしか思えないほどであったという。
しかし関東大学リーグ3部のプレーヤーにチャンスを与えてくれるトップリーグのチームは少なかった。途は閉ざされるかと思われたが、ヤマハ発動機が席を作りチャンスをくれた。そして徐は見事にチャンスを活かしたのだ。
在日のヒーローは、檜舞台を夢見る「普通の」ラガーたちの星でもある。まだまだ伸びしろはあるはずだし、トップレベルで揉まれることでもっともっと伸びるはず。後に続く後輩たちのため、頑張ってほしいと願う。

以上

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第3節 スケジュール・結果

09/20(土) 17:00 @ 秩父宮

09/20(土) 18:00 @ 松本アルウィン

09/20(土) 19:00 @ 秩父宮

09/20(土) 19:00 @ グローバル

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09/21(日) 15:00 @ 柏の葉

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